青年会議所(JC)とは

理念と目的

青年は理想に燃え、未来への期待を常に強く持っています。希望に満ちた明るい豊かな社会、正義が行われる理想の社会の実現を心から熱望するために、青年は次代の担い手として大きな責任を自覚し、新しい世界のための推進力にならなければならないと考えます。

青年のこの夢を実現するため、同じ理想と使命感を持つ若い世代の人々を広く共通の広場に集め、友情を深めつつ、強く影響し合い、刺激しあって、“若さ”がもつ未来への無限の可能性を自分たちの手で効果的に描き出し、“明るい社会”を目指して、青年の情熱から生まれる果敢な行動を結集すべく、組織された団体が青年会議所(JC-Junior Chamber)です。

「われわれJAYCEE(青年会議所会員)は、社会的、国家的、国際的な責任を自覚し、志を同じうする者、相集い、力を合わせ青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げよう」との綱領は青年会議所の決意、行動理念と目標を明確に表現しています。

特 質

青年会議所を他のすべての団体から区別する最大の特質は、会員の“年齢制限制”にあります。会員はいかなる人種、国籍、性別、職業、宗教であってもかまいませんが、年齢満20歳から40歳までであることを要し、“品格ある青年”でなければなりません。したがっていかに長期間にわたり、有能で活動的な会員であっても、満40歳に達したら退会しなければなりません。この素晴らしい年齢制限制のゆえに、青年会議所は絶対に若さを失わず、常に希望に溢れ、未来に向かった前進を続ける団体として活動することができるのです。青年会議所は世襲経営者のサロンクラブではありませんし、単に社会奉仕を行う団体でもありません。青年会議所は未来を目指し、よりよき明日をめざしてわれわれの住む地域社会・国家・全世界のために、われわれが今日の犠牲を払うことを厭わず、常に進歩への挑戦を行う、理想と具体的総合的な施策をもった青年指導者の運動です。

組 織

会員は自分が住んでいる地域にある青年会議所に所属しています。われわれが会員であることは市民としての自発的な自由な意志によるのです。それゆえにこの運動の単位は、あくまで各地青年会議所の日常の活動にあります。1949年9月、東京に始まった日本の青年会議所運動は、60余年の歳月を経て、戦後日本の民間運動の白眉といわれるほどの拡大発展をとげました。現在、日本の隅々にわたり、697都市で活動を続け、会員約35, 000名を擁する、青年運動最大の団体となりました。
全国697青年会議所はそれぞれ集まって、47ブロック協議会を構成し、さらにそれが日本を10地区に分ける地区協議会に集められ、それを総合調整する機関として日本青年会議所があります。日本青年会議所は国際青年会議所(JCI-JUNIOR CHAMBER INTERNATIONAL)に加盟して、国際的なJCの運動の一翼をになって活動をしていますが、世界中では約約165,000人の会 員が同じ理念のもとに国際的な同志感をもって運動を続けています。

JCI Creed

The Creed of Junior Chamber International
We Believe;
That faith in God gives meaning and purpose to human life;
That the brotherhood of man transcends the sovereignty of nations;
That economic justice can best be won by free men through free enterprise;
That government should be of laws rather than of men;
That earth’s great treasure lies in human personality;
And That service to humanity is the best work of life

【和訳】
我々はかく信じる;
信仰は人生に意義と目的を与え人類の同胞愛は国家の主権を超越し
正しい経済の発展は自由経済社会を通じて最もよく達成され
政治は人によって左右されず法によって運営さるべきものであり
人間の個性はこの世の至宝であり人類への奉仕が人生最善の仕事である

JCメンバーの行動の最も基本的な理念となっています。
JCでは例会などの集まりの際、このJCIクリードを全員で唱和して共有しています。

JCI Mission

この文言は、JCIの定款に示されている条項の一つであり、JCI綱領・JCIクリードなどと呼ばれ、世界中の青年会議所メンバーの最も基本的な理念となっています。青年会議所では例会などの集まりの際、このJCIクリードを全員で唱和して共有しています。また、JCIの目的はJCI Missionに示され、「世界中の青年に対し、様々な分野において、積極的に活動し得る多くの機会を提供することで、ひいては、青年が、それぞれ、地域、国家、世界において変革をもたらし、この地球市民社会の発展に寄与する」こととされています。

JCI Mission

To provide development opportunities that empower young people to create positive change.

【和訳】
青年が積極的な変革を創造し開拓するために、能動的に活動できる機会を提供する。

JCI Vision

ビジョンとは明確に表記された動機付けの定義であり、組織の最終目標を定義するものです。かつてのビジョンは、JCI創設者ヘンリー・ギッセンバイヤー氏の崇高な願望を表明したものですが、本ビジョンはもっと現実的で明確な組織の方向性と最終目標をあらわしています。

JCI Vision

To be the leading global network of young active citizens.

【和訳】
青年の行動的市民活動を支援する国際的なネットワークをもつ先導的機関となる。

JC宣言文

社会開発運動を更に確固たるものにするため青年会議所が目標とする国家・社会のイメージを具体化したものです。

JC宣言文

日本の青年会議所は
混沌という未知の可能性を切り拓き
個人の自立性と社会の公共性が
生き生きと協和する確かな時代を築くために
率先して行動することを宣言する

【解説】

『日本の青年会議所は』
創始の時代とは大きく異なり、多くのNPOやNGOが設立された今、JC及びJaycee一人一人が、我々はいったいどこのなにものなのか、まさにその主体としてのアイデンティティを明確に示すことが求められているのである。 日本の全てのLOMが共通に使える“我々”(We are)それが、日本の青年会議所である。

『混沌という未知の可能性を切り拓き』
“混沌”とは“混迷”とは異なり、マイナスの状況を示すものではなく、それ自体は正負どちらにも展開しうる、エネルギーが充満したニュートラルな状態を表すものである。現実としては、いつの時代、どこの社会にも混沌はあり、それを切り拓き、新たな秩序を作り出すことが出来るのが、我々青年である。とりわけ今の日本社会にこそ、この混沌をどのように切り拓いてゆくかが問題の本質であり、青年会議所の真価が問われているのである。豊かさや平和への思考が、無条件に信じられた時代を経て至った現在の“混沌”というべき状況を、行き先不安という悲劇的な捉え方ではなく、青年の特権として、「未知の可能性」として前向きに捉え、それに向かっていくものこそ、21 世紀変革の能動者の姿であろう。

『個人の自立性と社会の公共性が』
ボランティアであると同時に経済人であることが、我々JCの存在基盤である。そこには常に、個人と社会人、それぞれのあり方の兼ね合いをどうするかという問題が存在する。個人としての自立が必要であることは言うまでもないが、それだけではなく、公共にいかに貢献するかを考え行動することが必要なのである。 “自立”にもさまざまな考え方があり“公共”にもいろいろな立場がある。それらの多様性をまさに「自立性」、「公共性」として、青年会議所は幅広く抱含しつつ、両者のより強くより高いバランスを求めなければならない。

『生き生きと協和する確かな時代を築くために』
個人の自立性は度が過ぎれば、社会の必要性を認めなくなり、社会の公共性のみを重んじれば、個人はもはやそのための歯車に過ぎなくなる。 「生き生きと協和する」とは、そのような極端な偏りが生じないように、それぞれの意義を認め、それぞれを生かすことを意味する。そのバランスを取ることによって、“混沌”から“確かな時代”を築くことになるのである。

『率先して行動することを』
これまで述べてきた目的を達成するために、青年会議所がすべきことは、それを観念や理想として提示するだけではなく、「率先して行動すること」、つまり様々な地域において、地域のリーダーとして具体的に行動することである。 自ら進んでの行動こそが我々の使命であり、その存在意義なのである。

『宣言する』
「宣言」は、それ自体がJCの外部に対しても守らなければならない、守るための努力をしなければならない約束の表明であるJC宣言が「宣言」という言葉のみに終わらないようにするためには、その成果、評価ばかりを求めていくのではなく、それを踏まえた実践を積み重ねなければまらない。それでこそ、「宣言」としての本当の意味を持つのである。

綱領

「JC三信条」「定款」「JCIクリード」を基礎として、「JC綱領」が制定された。
この綱領はJCの団体としての理念を確立し、JCメンバー個人の運動 目標 を明確に位置づけたものである。

綱領

われわれJAYCEEは
社会的・国家的・国際的な責任を自覚し
志を同じうする者、相集い、力を合わせ
青年としての英知と勇気と情熱をもって
明るい豊かな社会を築き上げよう。

【解説】

綱領の第1節「社会的・国家的・国際的な責任を自覚し」は、何よりもまずJCのよって立つべき「立場」を明らかにしている。

第2節の「志を同じうするもの相集い力を合わせ」は、日本におけるJCのあり方を明示している。

第3節の「青年としての英知と勇気と情熱をもって」は、説明を必要としない。JCの「行動」を示している。

終節の「明るい豊かな社会を築き上げよう」は、いうまでもなくJCの行動を示している。

TBC行動宣言

東京ブロック協議会は上部組織である公益社団法人日本青年会議所および関東地区協議会の事業計画及び方針などを各地青年会議所に伝達・浸透させ、また、一方で各地青年会議所の事業活動意見などを公益社団法人日本青年会議所および関東地区協議会に報告連絡するための機関です。東京都内には24の青年会議所が存在し、東京ブロック協議会はそれらの組織の連絡調整機関の役割を果たしています。
現在、公益社団法人日本青年会議所には各都道府県毎に47のブロック協議会が存在しています。

東京ブロック協議会行動宣言

東京ブロック協議会は
LOM支援をベースとした広域的な運動体として
社会やLOMが各々の創意工夫によって
自主発展する土壌を作り出し
東京から日本を変える行動を起こす事を宣言する

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